2年ほど前、コロナの中でわが家の家づくりは進んでいました。
住宅業界ではウッドショック真っ只中。
(ウッドショックとは、建材など家にかかわる物を仕入れるのにコストアップしまくること)
わが家もウッドショックのウワサは聞こえつつ、打ち合わせもほぼ終わり間取りも仕様も決まってあとは見積もり待ち。
まるでテストの答案用紙を返される時のようなドキドキ感のなか、見積もり発表の日がきました。
「まぁいらないものなくしてコンパクトな家だし、予算オーバーっていっても少しくらいかなー」
「もしかしたら予算内かもしれないね!」
となんの根拠もない自信がありました。
ところが、あすなろ建築工房に到着して見積もりを見せてもらうと
予算から400万アップ…
家づくりなら予算オーバーは当たり前かもしれません。
しかし、わが家はウッドショックがなければほぼ予算内に収まる予定でした。
それゆえに
「こんなときにコロナとかウッドショックとか…本当にツイてない…」
と相当落ち込みました。
打ち合わせの帰り道は夫とどうするか話し合い。
さんざんいらないものは削り倒したのに、これ以上どうすればいいのか…と正直頭をかかえました。
油田のように無限にお金がわき出てくれば…
でもでも、そんな富豪になったら命狙われそうだから、やっぱりやめといたほうがいいか…
宝くじでもあたればいけそう。そもそも買ってないけど。
…と、どーでもいい妄想をしつつ現実をちゃんとみることにしました。
あすなろさんからは減額できそうな箇所を提案していただき、所々変更をお願いしました。
それでもまだ足りない…
そこで、私たちは未来に向けて考えていた仕様を取りやめることにしました。
例えば、将来2階にトイレを作るための配管や、ソーラーパネルを載せるための屋根の仕様。(ソーラーパネルは当時はまだのせるか検討中だったため。結局のせてません)
1番大きかったのは、子供部屋のロフトを取りやめたことでした。
子供が秘密基地みたいに遊んだり、荷物が増えたら使えるようにと考えていたロフト。
そりゃぁあったら便利だろう。
でも、今の私たちが絶対に叶えたい要望を削ってまで、使うかわからないロフトにお金を使うのは違うのでは?
ってか、私はハシゴのぼるのが怖いのにロフトの掃除とか荷物の出し入れは誰がやるの…?
と思い、ロフトは取りやめることにしました。
こうして、絶対に取り入れたかった小上がりウールカーペットや海外製食洗機などは残し、子供部屋のロフトをなくすことでなんとかほぼ予算内におさめることに成功しました。
家づくりでは金銭感覚がだんだんバグってくるけど、私たちはとにかく細かいところまで本当に必要か議論していました。
トイレの棚は本当にいるのか?とか。
(あすなろさんにあったほうがいい!止められました…笑)
でもなんとなーくあったら便利!とか、当たり前のような顔して潜んでいるものがないかとみてると、世間的には必要とされてても自分たちにとって不要なものがあるなーと感じました。
そんな不要なものをなくせるのが注文住宅の醍醐味だと思います。
あすなろさんたちは、そんな面倒な私たちの話を本当によく聞いてくれました。
「ここはあったほうが!」
などきちんと意見を言ってくださって本当に助かりました。
なんでもなくしたがる厄介な施主に付き合ってくれて感謝しかありません…
という感じでなんとかウッドショックを乗り越えたわが家。
予算オーバーしたときは、自分たちが本当に必要としているこだわりはなにか、便利だから。当たり前だから欲しいのか。よく検討してほしいなと思います。
それでは☺︎