かなみのものさし

あすなろ建築工房で建てた家での暮らしを記録していきます

あすなろ建築工房で建てるまで

「…もうこの家は限界だ!」

「絶対にあと1年で出ていく!!」

 

これはストレスが限界突破した私が騒ぎ出し、
やっっっとの思いであすなろ建築工房さんと出会うまでのお話です。

(建築中に書いていたものを加筆修正しています)

 

当初、家を建てる気なんてこれっぽっちもなかった私たち。
家よりもどこに住むかの方がはるかに大事だと思っていた4年前。

でも、家について考えれば考えるほど

 

「私はこれからどう生きたいのか」

(映画のタイトルみたい笑)

 

という、答えの出ない問題にぶち当たりました。

迷って怒ってブチぎれて(夫に)ようやく手に入れた理想のわが家。

家づくりをしたことで日々の小さな楽しみを家族と共有したり、
自分自身の居場所や、やりたいことを手に入れることができました。


今では心から家を建ててよかったと思える毎日です。

 

ただし!
家を建てることにしてよかったと思えたのは、


私たち夫婦がどんなふうに暮らしたいか

 

を徹底的に考えたからだと感じています。

 

当初、家について夫婦の温度差が天と地ほど違い、それはもう犬も食わない争いの毎日…
そんな争いをへて、ようやく今やりたかったことや理想とする暮らしに近づくことができました。

 

家なんてただの箱

 

そう思っていたころから、家を暮らしの土台だと実感するまでのお話しをまとめました。

恥ずかしながらノンフィクションです…

 

それでは、あすなろさんとの出会いをお楽しみください。

 

当たり前だった不快な家

さかのぼること3年前。


当時住んでいたのは、築30年のアパートの2階。
軽量鉄骨のアパートは夏は蒸し風呂、冬は室内なのに吐く息が白くなるほどよく冷える家でした。

娘は当時1才半。

食べ盛りでムチムチになった娘は、毎日歩く練習とばかりに部屋をドタドタと走り回っていました。
ですが、アパートの2階なのでもちろん自由に走ることはできず…

柵をつけてキッチンに入れないようにしたり、リビングには所せましとジョイントマットがしかれていました。

 

ものが少ないのになぜか部屋は片付かず。

毎日娘のお世話と散らかった部屋の後片付けに追われていました。

 

このころからコロナで在宅になった夫も含め、家族3人の生活で部屋はカオス。

 

常にキッチン横のダイニングテーブルで仕事をする夫。その横で、娘が大声を出さないようにと気を張る毎日でした。

 

仕事の邪魔になるまいとなるべく家から出るようにと日中は公園にお出かけ。
ですが、当時ママ友が一人もいない私は家にも外にも居場所がありませんでした。

 

毎日が同じことのくり返し

 

仕事もしてない私は、毎日生産性がない日々を過ごしていました。

 

あるとき、娘の寝かしつけ前の日課である夫と娘の遊び時間。

布団が敷いてあるのを良いことに、コロコロ転げまわって遊んでいたとき、

 

「っドン!!」

 

と下の階から大きな音がしました。
明らかに下の階から天井をたたくような音でした。

 

(マズい…下の人が怒ってる!!)

 

と、このとき改めて集合住宅の住みにくさを実感しました。

 

きっと階下の方は、毎日ガマンにガマンをため込んで限界だったのかなと感じるとともに、子育てをもっと自由にするにはこのアパートでは無理なのだと感じました。

 

「夫は毎日家にいるし、会議ばっかり」

「静かにしなきゃって言ってもせまいアパートでは無理ゲー」

「そもそも家に自分の居場所がないってめっちゃストレス!!」

 

こうしてようやく、今の暮らしに不満だらけだった私の家さがしが始まりました。

 

 

家なんてなんでも良い?

最初こそ、

 

「とりあえず今より広くて1階ならいいんじゃない?」
「とにかく誰にも迷惑をかけないようにしたい」

 

と、私が考える不満を解消する家さがしが始まりました。

 

そう。この時はまだ家を建てるなんて未来は考えていません。


だって、私たちはこだわりのある豪華な家がほしいわけではなく、ただ快適に住める箱が欲しかっただけだから。

 

夫の会社に近くて、ハザードマップにかからない1階の賃貸。
思いのほか数件のアパートやマンションがヒットし、すぐに家族で内見へ。

部屋に入った瞬間

 

「薄暗いなぁ…」
と感じました。

 

でも、階下の人に迷惑かけるくらいならここがいいじゃん!
と私はだいぶ乗り気でした。

ところが…


「ここの駐車場だと駐車しづらくて~」

 

…はい。始まりました。

夫の後出し文句!

 

最初は意見を言わないくせに、後から文句たれるのマジで!!!!

ってなる現象がこのときから始まりました。

察しの良い方はわかると思いますが、この現象は家を建て始めるまで続きます。

 

「広い駐車場ほしいなら本気出して物件探せよ!!!!」
(夫は車大好き)

 

って心で思いながら、そのまま口から出てました。
しかもここから数十回言いました。

 

でも車への熱い気持ちだけは譲らないため、改めて家の種類を変えて考えてみることにしました。

 

・アパート賃貸
・マンション購入
・中古購入
・中古を買ってリノベ
・建売

などなど。

 

最初こそ賃貸一筋で検討していましたが、賃貸ではどうやっても駐車場がせまい&機械式駐車場など夫の希望にそわないところばかり…

 

そして、ここから1年ほどかけてあらゆる可能性を検討し、不動産屋さんやリノベ会社など毎週末オンラインかお店に足を運ぶようになりました。

 

まぁーーーーでもそのたびに夫が、

「駐車場がせまいと~」
「機械式駐車場はナシ」
「敷地に入るところの段差が~」

それはもう毎度毎度毎度…

 

「…もう!!駐車場に住めや!!!」

って思ってそのまま伝えました。


でも彼の心には、まったく響いていませんでした。

そんな不毛な戦いを毎回繰り返しては険悪な状態になり、夜ごはんのときには一切会話をしない黙食がデフォルトになりつつありました。

 

もう正直夫と話すことすらイヤになっていたのです。

 

まったく家へのあこがれもない状態。それでも早く引っ越さないとまた下の人に迷惑がかかると思い、とにかく気になる家はどんどん見に行っていました。


そしてある建売を見に行った時、私はふと気がつきました。

 

「なんでこのムダな和室があるんだろう?」
「しかも謎に豪華なお風呂…掃除めんどくさそうだな…」

「…あれ?そういえば私はいつも家の不満ばっかり目につくかも」

 

と、このときようやく私自身にも家へのこだわりがあることに気がつき始めました。

 

しかも、そのこだわりは

 

ムダなものをなくしたい!

 

という、普通の人がもつの家へのキラキラした憧れとは真逆のものでした。

 

この時は、既成の家への不満はたくさんあっても、家にたいして期待することはなにもありません。


でももし、いらないものを究極になくした家が作れたら…?

最強に快適に住めるのかもしれない!!

 

と、少しずつ家を建てるという希望の沼に足を踏み入れてしまいました。

 

 

家をたてるとは

気がつくと


「絶対に家を建てる!」
「しかもいらないものをぜーんぶなくした家にする!」

 

と、私はナゾの意気込みをもち始めていました。
ちなみに夫は「へー」って感じで全然聞く耳をもっていませんでした。

いつもですけど。

 

こうして、私の家づくり勉強が開始。


手始めにkindleで家づくりの本を片っ端から読み始め、家系youtubeで勉強し毎日せっせと家づくりの知識を増やしていきました。

 

「断熱、気密??なんじゃそりゃ??」
「【施主】ってなんて読むの??」

 

…恥ずかしながら家づくりレベル0(もはやマイナス…)からのスタートでした。
それでもちょっとずつ知識を増やす中、家づくりに感じたことは

 

「メーカーがつくる家ってもしかして完璧じゃないのかも…?」
「高い買い物なんだから絶対に失敗したくない!」

 

と、まぁーーー見事に典型的な性能重視で頭でっかちになっていく私。
そして相変わらず駐車場にしか興味のない夫が完成しました。

 

【どんな家がいいと思う?】

 

幾度となく夫婦で話してきたお題。
でも何度夫に尋ねても、

「洗車したいから駐車場が広くて…」

 

…マジで家の外の話しかしない夫。

 

家が決まらないことや日々のストレスが限界突破した私は、この時かつてないほど泣きぶちギレました。
それはもう離婚を決意するくらいの勢いで。

 

「家建てるんじゃないの?」
「このままじゃ娘の入園までに引っ越せないよ!」
「いいかげん家について真面目に考えてよ」
「自分がローン組むのになんで他人事なの?」

 

夫に喋るすきも与えず、それはもう一方的に責め立てました。

夫はずっと黙ったままでした。

 

責めまくってひとしきり泣いた私は、本当にこれからも夫と一緒にいるべきかを考えるようになりました。

 

(夫はなんで家について全然考えてくれないんだろう?)

(正直こんな大事なことも話し合えないようじゃ一緒にいる意味あるのかな…)

(これからの想像がつかないだけ?でもそれは私だって同じなんだけど…)

 

ってか、私はただ便利な家がほしいんだっけ…?

 

 

…いや!

みんなで楽しく暮らすために家がほしい!!

 

と、自問自答しながらなんとか折り合いをつけ、もう夫に期待することをやめました。

私だけでも失敗しない家づくりのためにもっと知識をつけることを決意。

 

毎晩娘を寝かしつけた後、ごはんを食べる時間にyoutubeを見て家について勉強をしました。


最初こそ、私は家系のyoutube。夫は車の動画。

と二人とも別々で自分の好きな動画を見ながら食事をしていました。

でもある時、夫も一緒に晩ご飯を食べるのでたまーに家系のyoutubeを一緒に見るように。

youtubeで家の性能を話すとき、よく車に例えることがあったのも功を奏したのか夫も少しずつ家の性能について洗脳され始めました。

 

「家と車は似ているのかも…?」

 

と勘違いしたのかはわかりませんが、ここから少しずつ夫も家の外から家本体に目を向けるようになりました。(本当にほんとーに少しですが…)

 

 

会社さがしの難しさ

いろいろ学んだ結果、とりあえず性能を最低限満たすところを探すことになりました。
この時はまだ工務店ハウスメーカーなど幅広く探していました。

 

ちなみに、まだどのあたりに住むかもきまっていません…

 

まずは土地を買えて住みやすそうなエリアを絞って週末に訪れ、街並みや生活に不便がないかなどいくつかの駅を見て回りました。

 

でも、そもそも土地と建物の比率はどのくらいなのか

合計でどのくらいかかるのか

わからないなりになんとなくで進む日々…

 

まだまだ未知数ではありましたが、不動産屋さんへ土地さがしの依頼をして、並行して工務店ハウスメーカーさがしもしました。

 

希望エリアで性能を満たす会社。

 

ざっと見て20件を越える会社を比較をし、時には電話や資料請求。
もちろん新住協にも問い合わせて、お眼鏡に叶う会社を探していました。

そして、いくつか検討してやっとやっと巡り合えた会社がありました。

 

 

あすなろ建築工房

 

…ではなく、違うMという会社。

 

「もうここしかない!!」

と門をたたき、私たちの希望条件や家の予算など総合して伝えることに。


性能も最低限クリアできそうだし予算も大丈夫そう!

話はうまいこと進み、土地さえあればもういっちゃうか!!という感じでいました。

 

「今度、完成見学会があるから来ませんか?」

 

というお誘いもいただき、それはもう意気揚々と家路につきました。

 

「もうここで決定かもね!」


私はとにかく長かった家探しが終わりそうでホッとしていました。

 

 

そして数日後。

「では、こちらにどうぞ」

担当者に導かれて入った家。
コンパクトな家ながら吹き抜けから空が見える窓。
ダイニングとキッチンが横付けされたLDK

担当の方に話を聞けば聞くほど

 

(違う…これじゃない…)

 

と、なぜか私の心の中がザワザワしていました。

 

一通り話を聞き、私が聞きたかったことも質問しまくったあと、なぜか絶望しかありませんでした。

 

「もうここにお願いするつもりだったのに…」
「なんか違う…でもこの違和感がなんなのかわからない」

 

帰りの道中、車内でただひたすらにブツブツと言いながらがっくりしていました。

夫は何を言うわけでもなく、運転しながらただ私の話を聞くだけ。


「もう無理かもしれない…」
「会社さがしは結婚相手を探しているみたい。妥協できないけど本当に出会えるのかも不安だー!」

 

と、婚活くらい難しい?会社さがしに絶望しました。

ですが、このあとようやく運命の出会いをはたします。

 

 

家づくりから暮らしさがしへ

振り出しに戻った私たちは、一旦会社さがしも土地探しもお休みすることにしました。


そして、あらためて家を建てる意味を考えることにしました。

建てる意味を考えることで、M社で感じた違和感がなんだったのかを知ることが必要だと感じたからです。

 

「どうして家を建てるの?」
「建てた家で何がしたい?」 
「どんな景色をみたい?」

 

それはもうとにかく自由に、私も夫もお互いの意見を出し合い、相手を否定することなくただ聞くことにしました。

 

やっぱり夫は車。くるま、kuruma…

知ってた。ずっとそれしか言ってないから。

 

でも、夫が思い描く暮らしには車が不可欠なんだということもようやくわかりました。
そして夫は自分が望むことには、ちゃんと意見を持っていることにやっと気がつきました。

 

さて。私の希望はというと…

・洗濯がラク

・洗い物が面倒。絶対に食洗機

・寒い暑いは絶対にイヤ

 

なんともネガティブで誰かがつぶやいていそうな不満ばかり。
自分が楽しむ要素なんてこれっぽっちもない願いばかりでした。

 

このままだと、家を建てても私自身は空っぽのままかもしれない。

 

でも、私には夫みたいにこれが好きってものがない…

 

ここで私はやっと、家族で暮らす家さがしから
自分がこれからやりたいことへと考えをシフトした自分の暮らしさがしが始まりました。

 

そして、まず考えたのが私の当たり前が本当に当たり前なのかということでした。

 

「料理あんまりしたくない」

「本当に料理なんてしたくないのか?」
「ただ時間がないからかも」
「本当は簡単なお菓子なら作りたい!」
「洗い物しなくていいなら、ハンバーグもから揚げももっと作りたい」

 

夫と話合うなかで自分の今持っている不満、そしてその不満が解消されたらどんなことがやりたいのかに気がつくようになりました。

 

どんどん自分と向き合うことで、ようやくよーーーやく自分が目指す暮らしが見え始めました。

 

お互いの希望の暮らしを「あれも良いかも!」「こんなの楽しそう!」と夫と話す毎日。


黙食からのYouTubeをくらいつくように見ていたあのころ。

そのときとは比べ物にならないくらい、夜ごはんの時間が楽しくなりました。

 

相手の希望を否定していたころには考えられないような時間。

私が本当にほしかったのは、こういう時間だったんだと気がついた瞬間でした。

 

 

いちかばちか

ある時、会社さがしも振り出しになったのでノートに書いていた検討中の会社名をなんとなく眺めていました。


そしてノートにひとつ、ひらがなで書かれた


【あすなろ】


という文字に目がとまりました。

 

あすなろ建築工房さんは当初から私たちの会社リストに書いてありました。

でも、正直HPを見て


「ここめっちゃこだわりありそうだ…」

と、私たちのように家にたいして興味のない人は門前払いをくらうと敬遠していました。

 

そうです。ビビってました。

 

「ここ、雰囲気なんとなく好きだけどこだわり強そうだよね…」
「でも、門前払いくらっても一度話だけでもしてみるのもいいかも」

 

と、半ば勢いで問い合わせをすることになりました。

 

 

もうここしかない

メールでの問い合わせからはじめてお会いするまで、終始社長が対応してくださって驚きでした。

 

そして、あすなろ建築工房さんで話を聞けば聞くほど

 

「やっぱりここしかない」

 

と強く感じるようになりました。

 

 

一番印象的だったのが、あすなろ建築工房さんは私たちの家が完成することは


暮らしのスタート


だと考えていると言葉の端々に感じたからです。

そこに住む人たちの未来まで話を聞いてくれる。
一緒に考えてくれる。

 

今までに相談したどの会社にもなかった、私たち家族を見てくれていると感じる瞬間が幾度となくありました。

 

私が家を建てる会社に求めるもの。それは、


【私たちがこだわりたいところ以外を安心してお願いできること】


なのかもしれないと感じました。

 

あとから思うと、以前絶望した会社は自分の会社が建てた家に対してただの一つの箱という認識なのかなーと無意識に感じ取っていたことが違和感となっていたと思います。

 

私たちの工務店選びの決め手。それは、

 

好きでものづくりをする人たちに信頼してお願いしたい

 

ここがポイントだったように思います。

 

とは言っても予算や土地探し、人気工務店がゆえの待ち時間。

 

ここから先はもう課題がありすぎて気絶しそうだし、夫とももめるしでなかなか大変でした…

 

しかし、運命の相手を見つけたからにはどんな苦労もいとわないという最強の境地に達していました。

 

 

おわりに

4年前、私は家を建てる未来は考えていませんでした。


やりたいこともなく、ただ淡々と過ぎていく毎日に諦めさえ感じていました。

でも今、充実した毎日だと感じるのはあのとき家を建てるという決断をしたからだと思っています。

 

そして毎日を楽しく暮らせるようになったのは、あすなろさんにお願いしたから。

…ではなく(それももちろんありますが)

この先、家族のためでもなく自分のためになにをしたいかを想像したからだと思っています。

 

家は性能も見た目も大事。

 

でも、本当に大事なことは、中に住む人がからっぽにならないよう、
建てる家に家族の一部ではない、自分の存在を忘れないようすることが大切だと思っています。

 

私は30数年生きてきて、家づくりを通してやっと自分らしさに気がつくことができました。

 

長々と書いていきましたが、改めて振り返っても紆余曲折で終始私がキレ散らかしてる毎日でした笑

おうち迷子の方の参考になると嬉しいです。

 

長文読んでいただきありがとうございました!

新居建設予定の土地近くに引っ越したら最高だった

「幼稚園入園までに引っ越したい!」

 

これは、私が家さがしをしていた当初から願っていたことでした。

 

他にも、

 

「小学校入学までには引っ越したい!」

 

という意見もよく聞きます。

姉も今まさに同じような状況に立たされ、仕事の合間をぬっては家さがしをしているようです。

 

子供の都合にあわせて家さがしを始めるのは、あるあるだと思います。

 

ですが、注文住宅の場合なかなかスケジュールどおり進めるのも難しいです…

 

わが家も土地は決まっても家が建つまでに当時6ヶ月ほど必要(あすなろ建築工房さんではだいたいこのくらいかかるようです)で、どう計算しても家の完成に娘の幼稚園入園が間に合いませんでした。

 

「何年も探してよーやく出会えた工務店…でも正直そんなに家建てるのに時間かかるなんて…」

 

と当時はちょっと悩ましく思うことがありました。

 

今のアパートでは階下からクレーム…

そして迫りくる娘の幼稚園入園…

 

もうさすがに限界!!

 

「…それなら、家が建つまで土地の近くでアパート借りよう!」

 

と、思いつきました。

 

とはいえ、新居の前に引っ越しとなると合計2回も引っ越しすることになるし、費用面で損しかないような…

と頭の中でぐるぐる考えはじめました。

 

一方、夫は

「引っ越すのいいんじゃない。計算してみよう」

と言いました。

 

そう。人の心配をよそに問題点をサクッと割り出して解決しようとする。

うらやましい性格の夫です。

 

こうしてやっと終わったと思った家さがし(戸建て)からまたもや賃貸アパート探しがはじまりました。

 

でも今回は探すのは簡単。大事なのは

・土地にアクセスしやすい物件

・1階(下の人に迷惑かけたくない)

・家賃が今より安い

 

この条件がクリアできれば問題ないため、数件ヒットした物件を内見しました。

 

こうして最後の家さがしはサクッと終わり、無事に土地近くに引っ越すことができました。

 

 

土地近くの物件だったため、家を建てはじめてからはほぼ毎日家族で現場入りしました。

 

そんな私たち家族を、棟梁含めて大工さんたちはあたたかく迎えてくれました。

 

いつ行っても中を見せてくれて、今作っているところを説明してくれたり…

細かい職人技ばかりで、毎日心おどる現場見学会を堪能していました。

 

 

「こんなに毎日きて大丈夫ですか?」

って聞いたら、

「もちろんどうぞ」←今思えば社交辞令…?

 

そう言ってくれる大工さんたちは、自分たちの仕事に誠実に誇りを持っているんだなぁと感じました。

 

 

最初は土地近くに引っ越してくるなんてお金のムダだなぁ…って思っていました。

でも、今思えば家族みんなでマイホームを建てるところから見られるなんて次あるかもわからないわけで。

 

完成までのワクワク感は、超絶課金したディアゴスティーニみたいだなぁ…

 

なんて思いながら完成を待ちわびる最高の6ヶ月を過ごしました。

 

ちなみに6ヶ月なんて時間はあっという間。

 

それだけ丁寧に作ってくれているんだと思うと、最後のほうは家の完成が嬉しいような悲しいような気持ちでした。

 

というわけで、これからもし家を建てるという方には現場に何度も行くことをオススメします!

 

なんなら本当に引っ越したほうが良いです。

毎朝現場入りして前日との違いを観察したり、大工さんの仕事ぶりやこだわりを聞いてみるのも最高ですよ。

 

引っ越しなんてお金が…って方!

ちょっとの期間ならボロい(古い)アパートも頑張れます!笑

 

ぜひこれから家建てるぞ!って方は参考にしてみてください。

 

それでは☺︎

 

 

 

 

 

予算から400万以上アップして減額した話

2年ほど前、コロナの中でわが家の家づくりは進んでいました。

 

住宅業界ではウッドショック真っ只中。

(ウッドショックとは、建材など家にかかわる物を仕入れるのにコストアップしまくること)

 

わが家もウッドショックのウワサは聞こえつつ、打ち合わせもほぼ終わり間取りも仕様も決まってあとは見積もり待ち。

 

まるでテストの答案用紙を返される時のようなドキドキ感のなか、見積もり発表の日がきました。

 

「まぁいらないものなくしてコンパクトな家だし、予算オーバーっていっても少しくらいかなー」

「もしかしたら予算内かもしれないね!」

 

となんの根拠もない自信がありました。

 

 

ところが、あすなろ建築工房に到着して見積もりを見せてもらうと

予算から400万アップ…

 

家づくりなら予算オーバーは当たり前かもしれません。

しかし、わが家はウッドショックがなければほぼ予算内に収まる予定でした。

 

それゆえに

「こんなときにコロナとかウッドショックとか…本当にツイてない…」

と相当落ち込みました。

 

 

打ち合わせの帰り道は夫とどうするか話し合い。

さんざんいらないものは削り倒したのに、これ以上どうすればいいのか…と正直頭をかかえました。

 

油田のように無限にお金がわき出てくれば…

でもでも、そんな富豪になったら命狙われそうだから、やっぱりやめといたほうがいいか…

宝くじでもあたればいけそう。そもそも買ってないけど。

 

…と、どーでもいい妄想をしつつ現実をちゃんとみることにしました。

 

 

あすなろさんからは減額できそうな箇所を提案していただき、所々変更をお願いしました。

 

それでもまだ足りない…

 

そこで、私たちは未来に向けて考えていた仕様を取りやめることにしました。

 

例えば、将来2階にトイレを作るための配管や、ソーラーパネルを載せるための屋根の仕様。(ソーラーパネルは当時はまだのせるか検討中だったため。結局のせてません)

 

1番大きかったのは、子供部屋のロフトを取りやめたことでした。

 

子供が秘密基地みたいに遊んだり、荷物が増えたら使えるようにと考えていたロフト。

 

そりゃぁあったら便利だろう。

 

でも、今の私たちが絶対に叶えたい要望を削ってまで、使うかわからないロフトにお金を使うのは違うのでは?

ってか、私はハシゴのぼるのが怖いのにロフトの掃除とか荷物の出し入れは誰がやるの…?

 

と思い、ロフトは取りやめることにしました。

 

こうして、絶対に取り入れたかった小上がりウールカーペットや海外製食洗機などは残し、子供部屋のロフトをなくすことでなんとかほぼ予算内におさめることに成功しました。

 

 

家づくりでは金銭感覚がだんだんバグってくるけど、私たちはとにかく細かいところまで本当に必要か議論していました。

 

トイレの棚は本当にいるのか?とか。

(あすなろさんにあったほうがいい!止められました…笑)

 

でもなんとなーくあったら便利!とか、当たり前のような顔して潜んでいるものがないかとみてると、世間的には必要とされてても自分たちにとって不要なものがあるなーと感じました。

 

そんな不要なものをなくせるのが注文住宅の醍醐味だと思います。

 

あすなろさんたちは、そんな面倒な私たちの話を本当によく聞いてくれました。

 

「ここはあったほうが!」

 

などきちんと意見を言ってくださって本当に助かりました。

なんでもなくしたがる厄介な施主に付き合ってくれて感謝しかありません…

 

という感じでなんとかウッドショックを乗り越えたわが家。

 

予算オーバーしたときは、自分たちが本当に必要としているこだわりはなにか、便利だから。当たり前だから欲しいのか。よく検討してほしいなと思います。

 

それでは☺︎

 

夫婦で家づくりの話し合いは地雷がいっぱい

家を建設中、Twitter

 

「夫婦で家づくりの温度差があってツラい」

「話し合いがなかなか進まない…」

 

と悩んでいる方が結構いるなーと感じました。

 

かくいう私も

 

「もっと真面目に家づくりについて考えてよ!!」

 

って何度も何度も何度も何度も!夫に伝えましたが、まったくもって響いていませんでした。

(詳しくは、あすなろ建築工房で建てるまでを参照)

 

 

そして今回、私の姉夫婦も家購入を検討している中で温度差こそほとんどないけど(うらやましい…)、話し合うときに言い合いのようになっていることもあるようで。

 

そこで、わが家が実践した

家づくりで大切にしたい話し合いのコツ

をまとめておきます。

 

大事なポイントは4つ

 

  1. 相手の話は最後まできく
  2. 否定も肯定も必要ない
  3. 相手のせいにしない
  4. お互いが気持ちよく話せるタイミングを知る

 

それでは詳しく解説していきます。

 

 

1、相手の話は最後まできく

なんと当たり前なことを!笑

 

って思うかもしれませんが、わが家は振り返ると相手の話をちゃんと聞いてないことがしばしば…

 

長く一緒にいると(私たちは出会って12年)、1聞いて10わかった気になって、

「あー、それってこういうことでしょ?でもさ…」

とか始まって、話し始めたほうも

 

「いやいや、そんなことは言ってないよ」とか

「そういう言い方違くない?」

と、険悪ムードになることも多々。多々多々…

 

今回家づくりを通して、相手の話を最後まで聞くことの大切さを改めて実感しました。

 

私たちの改善策として、相手が話し終わるまで待てない場合、挙手して待つ。

そして話し手に「どうぞ」と言われてから話しはじめました。

(学校の授業みたい笑)

 

 

2、否定も肯定も必要ない

もちろん肯定はしてもらいたい!

でも、私も夫も思ってもないようなことに肯定なんてもちろんできないわけで…

 

かと言って、

「いやいや、それは違うでしょ!」

とか言い出した日には、確実に3日ほど黙食が続きますからね…

 

そこで大事にしたいのは、

【相手の気持ちを復唱する】

だけ。

 

「夫はそう思ってるんだね。」

「私はこう思ってるよ。」

 

そう、まずはこれだけ。

 

話し合いで1番やってはいけないのがひろゆきになること。(論破すること)

そう、正論なんて聞きたくもないから。

 

 

すぐにでも相手の間違いを指摘したいところですが、夫婦なんて価値観違って当たり前。

その価値観の違いをいかにすり合わせるかというところが話し合う目的です。

 

相手をうちまかそうとするのは目的から外れているので、言い返したい気持ちをグッとグーっとこらえて一回飲みこみます。

 

そしてお互いの意見を紙に書き、客観視していくのがベストです。

 

3、相手のせいにしない

「そっちがちゃんと考えてないから決まらないんだ!」

「夫(または妻)荷物が多いからこんなに収納が必要になるんだよ」

 

などなど、家が見つからない不満や普段のイライラを相手のせいにすることってよくありますよね!

私はしょっーちゅうでした…

 

私の経験から1つわかったことは、

【相手のせいにしても結局解決しない】

ということ。

 

相手が考えてない、行動できてないことは事実かもしれませんが、それが直接問題解決につながるかというとそうでもないのです。

 

自分が考えること、行動できることの範囲で頑張って、相手の課題は相手にまかせる。

 

最初はこういった考え方がとっても難しかったですが、自分にできることだけに集中すると問題解決する上で1番手っ取り早いなと実感しました。

 

4、お互いが気持ちよく話せるタイミングを知る

家さがし初期のころ

「今日の夜、寝る前に家のこと話し合うからね」

 

といった感じで夫に勝手に決めた予定を伝えていました。

 

仕事で疲れきった夫は話をボーッと聞くだけで、結局自分の意見を言うことはほとんどありませんでした。

 

今思えばひどかったな…と深く反省しています。

 

とにかく物事を早く決めたい私と、じっくり考えて少しずつ前をみる夫とではスピード感が違いすぎました。

 

特に疲れてる時に「早く考えて!」と言わんばかりに会話が進んでいったらツラかっただろうなと思います。

 

そこで、とにかく気持ちよく話せる時間はないかと考え、休日に家族で散歩しながら理想の暮らしを話たりしてました。

特に家をイメージするのが苦手な夫には、散歩しながら建ち並ぶ家をみて、どんなところが良い・悪いなどと意見を出し合うことも。

 

話す時間、相手の状況を考えること

 

そんな当たり前のことに途中で気がつけてよかったなーと思いました。

 

振り返ると私の一人相撲のような話し合いから、徐々に意見を出し合って解決していく方法にシフトできたのではと感じます。

 

ということで、話し合いのコツ4つをお話ししました。

みなさんには家さがしをツラい想い出にしてほしくないのでぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

 

それでは☺︎

 

 

 

 

 

 

 

新築でバスタブをなくしてシャワーのみにするまで

わが家は新築でありながらバスタブはありません。

シャワーのみの小さなお風呂。

 

「日本人ならお湯につからないと!」

「健康のためにお湯につかったほうがいいよ」

 

と聞こえてきそうですが、わが家ではバスタブなしがスタンダード。

 

最初に「バスタブなしにしよう!」と言い出したのは、もちろん私です。

 

 

夫も最初こそ乗り気でしたが、しばらくすると

 

「…本当になくていいかな?」

「お湯につかる時間も結構好きだからなぁ」

「娘のためにもあったほうがいいんじゃないかな?」

 

なんて言いはじめました。

 

 

まぁもちろん想定内。

夫が本当にバスタブがほしいなら全然バスタブつけていいんです。

 

本当にほしいなら。

 

そこで本当にバスタブが必要だという話をじっくり聞いてみました。

 

・「シャワーだけなんて一般的じゃないよね」

→一般的な家がほしいなら家建てなくていいんじゃない?

 

・「お湯につかる時間も好き」

→それはわかる!でも夏は全然お湯いれないじゃん?なんで?

私は正直寒いからお湯につかりたいだけだけど、夫はどう??

 

・「娘のためにもあったほうがいいかな?」

→私は娘が本当に望むかわからないものに100万近くかける必要性がわからない。

お湯につかりたいなら温泉でもいいし、実家に帰ったときに入ってもいいんじゃない?

夏は庭でプールもいいし!

 

最終的には、お風呂の掃除を絶対に夫がやるのであればいいよって言いました笑

私はなんとしてもバスタブ掃除はしたくなかったから。(洗うとき腰痛いし、お湯つかるのなんて5分くらいなのに割りに合わないと思ってる)

 

あと、お風呂に100万くらいかかったとして、もし予算オーバーになったら駐車場の費用で調整してくれるならいいよ!と。

 

夫は本気でバスタブが必要か考えてくれて、結局は納得して新築なのにバスタブなしになりました。

 

 

バスタブありなしの話し合いは、あすなろ建築工房さんにお願いする当初から検討していました。

でも、実際に図面を書いてもらうまでに話し合いをさらに重ね、今のバスタブなしに決定しました。

 

この話し合いについては割ともめずに決定できました。めずらしい!笑

 

 

【家はこうあるのが当たり前】

 

 

そういった考え方は私にはしっくりこなくて、家族にとって最善の選択は何かな?

という視点で常に考えて、話し合いができたことがよかったなと思っています。

 

その後、バスタブなしのシャワーのみ生活はどうなかったのか。

また別の記事でお話しします。

 

それではー☻

 

Twitterをやめて今ブログをはじめたワケ

TwitterのことをXというのはなれないので、ブログでは終始Twitterと表記します。

 

もともと【かなみ】としてTwitterで家づくりを発信していました。

今はTwitterはお休みしていて、あらためてはてなブログで家づくりや暮らしについて書いていこうとしているところです。

 

「それならTwitterでもいいのでは?」

 

と思われる方も多いと思います。

でも、私はある想いがあってTwitterをお休みしてブログに変更しました。

 

1.情報をまとめたかったから

最初Twitterを始めたのは本当に思いつきで、あすなろ建築工房で家を建てた人の記録ってないなーというただそれだけの気持ちでした。

 

いろいろ書いてあれば、これから建てたいって人の参考になるかな?と。

私自身も買いそろえたいものはTwitterでいろいろ意見を聞いたり、参考にしたりしていたのでこれから家を建てる人の参考になったらいいなーと思いました。

 

ただTwitterだと過去のツイートとか検索したり、コメントを追ったりするのが面倒だなと感じたため、ブログにしたい!と思いつつ重い腰が全くあがらず今にいたったということです…

 

2.私の想いが書ききれないから

Twitterは文字数が限られているのはメリットでもあります。

でも、家づくりにたいしては伝えたいことがいろいろあるのでTwitterの文字数はややストレスになりつつあったためです。

 

3.性能重視につかれた

私も性能は本当に重要だと思っています。

でも、それぞれ個人が選択したものは、その人が納得していれば良いだけなのでそれに対しての意見をたくさん目にするのはつかれてしまいました…

 

4.姉が家を買おうとしているから

姉が家がほしいって言いだしまして…

いろいろ本とか考え方を伝えましたが、こういった情報はそろそろ引っ越したいなーって人にも大切だな!と思いはじめて、重たくて全くあがらなかった腰をようやくちょいとあげてみることにしました。

 

そんな感じでTwitterはお休みしてブログに変更していくので、また気が向いたらTwitterを再開するかもしれません。

 

でもXとか用語が変わっていったあたりで時代に取り残されてしまったので、しばらくはそっとしておきたいと思います…

 

それでは

はじめに

はじめまして!

 

あすなろ建築工房で2022年にお家を建てた【かなみ】と申します。

もともとTwitterで家づくりの様子など伝えていましたが、改めてこちらで家づくりの振り返りや今の暮らしを記録しておこうと思いブログを書くことにしました。

Twitterは今は更新していません…)

もう家が完成して1年少したちますが、日々愛着がわいていくわが家とやりたいことに奮闘する夫婦について書いていきます。

ブログに不慣れで読みにくい箇所も多々あるかと思いますが、優しく見守っていただけると嬉しいです。

 

よろしくお願いします😊